【看護協会への視察報告】
看護師不足の現状と、その克服に向けた取り組みについて、看護協会の皆様より貴重なお話を伺いました。
■看護師不足の主な背景
1. 若年層(20代)は夜勤手当もあり比較的高収入ですが、30代以降は給与の伸びが鈍化し、経済的なインセンティブが弱まります。
2. モラルハラスメントやパワーハラスメントによって離職する若手看護師が少なくありません。
3. 給与水準に比して業務が過重であり、精神的・肉体的な負担も大きいことが課題です。
4. 看護師資格があれば他施設での就労が可能なため、不満がある職場にとどまる理由が少ないという構造的な要因もあります。
■解決に向けた方策
1. 潜在看護師(資格を持ちながら離職中の方)に対する復職支援金の支給。
2. 看護協会の協力を得て、制度の周知と積極的な呼びかけを行うこと。
3. ハラスメントを受けた看護師を守り、心理的ケアを含めた支援体制を整えること。
4. 病院間の人材交流を促進し、不満のある看護師が市内他施設へと円滑に転職できる環境を整備すること。
地域の医療を支える看護職の皆様の声に、真摯に耳を傾け、現場に即した施策を進めてまいります。すべての人が安心して医療にアクセスできるまちをめざして、今後も取り組みを続けてまいります。