令和7年3月24日 態度表明原稿

議案第10号、令和7年度一般会計予算(案)に対し、かこがわ未来の会を代表して賛成の立場で態度表明いたします。

 令和7年度の一般会計予算案が過去最高となっています。なかでも一般会計における民生費の占める割合が突出しており市全体として新規事業に取り組みにくい現状にあります。したがって今後増大する民生費における各事業の見直しが喫緊の課題となっています。

次に各費目について意見を申し上げます。

民生費においては、在宅医療・介護連携情報共有支援事業について在宅で最後まで過ごしたいというニーズが高まるなか、在宅介護を継続するには家族の介護負担を軽減することです。特に生活を支える重要な役割を担っているのが訪問ヘルパーであり、この事業を通してさらに円滑に多職種連携がすすむことを期待致します。

また、地域支え合い体制づくり事業においても、高齢者夫婦、高齢者独居の方が増える中、高齢者にとって介護保険では賄いきれない様々な生活のお困りごとに対してのサポートであることを評価いたします。支援を行う団体が更に増えていくことを期待致します。

生活保護援護事業について令和7年度が令和6年度よりも約2億3000万円増額しています。対象者人数の増加や高齢化による医療費が増額しているのは理解できますが、医療扶助が5割を超えており、医療費適正利用の維持と、就労支援によって対象者の削減に尽力していただきたいと要望します。

続きまして、衛生費においては、5歳児発達相談において、発達チェックや個々の特性について心理相談などを専門職が関わることで、医師による身体的発達を中心とした集団検診と違い、よりきめ細やかな相談事業により、就学前の保護者の不安に寄り添うものであることを評価致します。

また、帯状疱疹ワクチンについては、市民の免疫力の低下をさせない健康増進事業の推進を更にお願いするとともに、1億55万円の予算が今後、どれだけの発症予防効果に繋がるのか、しっかり検証していただくことを要望致します。

同じく衛生費の産後ケア事業に関して、県との集合契約によって利用施設の範囲が広がり、市民の強い願いである安心して子育てができる支援体制がさらに進化することを評価いたします。

農林水産業費の農業振興事業に関して、有機農業に関する授業や作物の栽培などに取り組むことや、有機農業に取り組む担い手に補助金を交付することを評価いたします。食の改善により市民の心身の健康を増進する施策のさらなる充実を求めます。

土木費のうち加古川駅周辺地区まちづくり推進事業に関して、播磨地域で最も魅力的で活気あふれる、子孫に誇れる駅周辺地区とすることを強く求めます。

教育費においては、まず不登校児童生徒や発達障がい児童生徒の増加が大きな社会課題となっているなか、フリースクールを利用する家庭への補助や、放課後デイの自立支援事業の拡充を図ることに注力しておられることは評価いたします。
フリースクール等民間施設に通う不登校児童生徒の家庭の経済的負担の軽減を図るためさらなる努力をしていただきたい。

地域クラブ活動推進事業においては、部活動に参加を希望する生徒の全てが、経済的地理的要因等によって参加を諦めることなく、誰もが参加できるような体制作りを早急に構築していただきたい。

最後に日本社会はどんどん縮小し、活力を失いつつあります。
限られた財源をどこに集中投資するか、今ほど真剣に問わなければならない時代はありません。厳しい時代だからこそ、勇気を持って、前例踏襲を脱して、市民幸福度向上の観点から取捨選択、緊急性の精査、得られる公益との関係で、コストはバランスが取れているか模索するなどして、職員のワークライフバランスに十分留意していただく中、市民の多様なニーズに応え、次世代に希望を持つことのできる持続可能な加古川市の実現に積極的に取組んでいただくことを要望して、議案第10号令和7年度一般会計予算案に賛成いたします。

以上

https://youtube.com/shorts/54HvJKA6W9E?si=SIUL-WCnn9NZ2BGn

・且緩々(シャカンカン)「落ち着いて、慌てず、焦らず、ゆっくりと」の意味が込められた禅語

・子どもたちに安全な食べ物を遺したい

・高齢者も含めてみんなの働く場所をつくろう

・工夫すれば突破口がある

・本当はどうしたかったのか

素晴らしいご講義でした!

https://youtube.com/shorts/ICX48nWmonY?si=uiOSn4C6Dnb4BV3C