9月議会最終日 決算態度表明

2024年10月3日議会において以下の態度表明を行いました。

認定第1号、令和5年度一般会計歳入歳出決算について、意見を申し上げ態度表明いたします。

加古川駅周辺地区まちづくり推進事業に関して、今後、加古川駅周辺は半世紀に一度の大規模再開発を迎えます。どのような未来像を描くかについて、住民と対話を重ねながら、慎重かつ勇気を持って次世代が心から誇りをもち、住み続けたいと思えるまちを創出することを切に求めます。

スクールソーシャルワーカ活用事業、スクールサポートチーム活用事業、メンタルサポート事業、いのちと心サポート事業、不登校児童生徒支援事業など不登校の社会課題に力を入れる姿勢を評価いたします。

請願の態度表明で先ほど述べましたが、これらの既存の加古川市の不登校児童生徒への支援と、フリースクールに通う児童生徒に寄り添う経済的支援は二律背反の関係にはありません。
両方があって初めて、様々な事情を抱える不登校児童生徒に寄り添う制度となります。
また加古川市の財政状況から、費用を捻出することは可能です。
したがってフリースクールに通う児童生徒に寄り添う経済的支援を強く求めます。

最後に、子どもは未来そのものです。次世代が希望をもって生きることができる社会を残すことが我々現役世代の最大のつとめです。私は加古川市を諦めたくありません。
未来への投資により、好循環が始まり全ての世代が幸せを実感できる社会が実現します。
この観点から優先順位を見直して、来年度予算編成に反映していただき、愛と優しさを実感できる自治体となることを要望して、賛成の立場で態度表明いたします。
以上

※本日、不登校児童生徒に対して多様な学習機会を確保するための経済的支援制度の確立についての請願に関して、賛成の立場で以下の通り態度表明させていただきました。

小中学校の時期は、一日一日が、二度と戻ってこない貴重な学びと成長の時期です。
不登校児童生徒に対して多様な学習機会を確保するための経済的支援制度の確立が一年でも遅れると、不登校の児童生徒は、本来持っている成長の機会を十分に得ることなく、あっという間に成長し、義務教育相当の年齢を終えてしまいます。
家庭の経済事情により、各自が持つ成長の可能性を奪われる事態は許されることではありません。
その状態で社会に放り出されることが、どれほどその後の人生を困難に満ちたものとするか、想像に難くありません。
これは個人の人生はもちろん社会にとっても大きな損失と言えます。
わかば教室など加古川市独自の不登校児童生徒への支援と、今回の請願内容は二律背反の関係にはありません。
両方があって初めて、様々な事情を抱える不登校児童生徒に寄り添う制度となります。

また制度設定が遅れている他の自治体との公平性について懸念を示す意見があることは承知しています。
しかしここで問題とすべきは公金で学ぶことができている児童生徒と、公金で学ぶことができていない児童生徒との公平性です。

さらにまた憲法89条違反の懸念を示す意見もあります。
しかし憲法89条は公金を公の支配に属していない教育事業に支出することを禁じています。
本請願は不登校児童生徒保護者への補助を求めていることから憲法違反はありません。様々な状況にある不登校児童生徒や彼らに最も強い関係性を有している保護者が、
多様なフリースクールを精査して最も相応しい施設を選択するべきです。

また加古川市の財政状況から、今回の請願にかかる費用を捻出することは十分可能です。
限られた財源だからこそ、当請願のような未来に関わる大切な分野に重点投資するべきであると信じることから、当請願に賛成いたします。
また同趣旨の内容である請願第3号も同様の理由により賛成いたします。
以上