札幌市役所で「6次産業化の取組みについて」勉強させていただきました。

札幌集合写真2.jpeg.jpg札幌市役所で「6次産業化の取組みについて」勉強させていただきました。以下の点を学ばせていただきました。①北海道は豊かな農林水産資源に恵まれている。このために、食料自給率はカロリーべースで全国で一番である。しかし粗付加価値率は全国と比べ低い。その理由は大量の農林水産物を加工せずに販売していることにあると考えられる。ただし札幌市に限ると粗付加価値率は全国よりも高い。このことからも高付加価値の加工物を自ら製造販売することの大切さがわかる。②札幌市内は、食料製造業者、卸小売業者が集積している。このことから優れた加工技術、幅広い販売ネットワークを形成しており6次産業化推進の素地があるといえる。③札幌市の6次産業化推進事業の目的は道内の農水畜産資源の高付加価値化と食産業の活性化にある。そしてその内容は、新規開発補助金、マッチングイベントやセミナーの開催、コーディネーターによる相談対応、企業連携促進支援である。対象となる事業は北海道の農畜水産物を活用した新食品開発等を行う事業である。補助対象者は、札幌市内事業者を代表者とする北海道内の2次産業者と3次産業者によるコンソーシアムである。補助額は上限400万円、補助率は補助対象経費の3分の2以内、補助件数は5件程度である。対象となる経費は事業実施に必要となる経費であり、人件費等も含まれる。審査基準は計画の実現可能性、商品の市場ニーズ優位性等である。④これまで開発された商品の売上額は約9.7億円であり、補助金交付額の約9倍の実績をあげている。⑤ヒット商品の例として「北海道産生乳と砂糖のみで仕上げた飲むヨーグルト」が上げられる。この事業の概要は、小林牧場の高品質生乳を新札幌乳業のヨーグルト発酵技術で付加価値を高め、北関東エリアで対面販売網を有する北酪乳販売と共に販売展開を推進したというものである。⑤現在の課題は商品開発後の販路開拓拡大である。そのためには補助対象者、対象経費等の補助要件の見直し、バイヤーと連携した商品開発支援、コーディネーターによる企業への訪問活動の継続により企業の収入増加、雇用促進を図ることによリ地域経済を活性化する必要がある。

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