請願第18号に対する態度表明
私は請願第18号に対して反対の立場から態度表明をさせていただきます。
本請願は以下3つの理由から平荘湖アクア交流館の存続と継続を求めることを内容とするものです。
① 平荘湖アクア交流館は市民の病気に罹りにくい体づくりを行うことにより、市の医療費負担の軽減につながっている。
② 閉館により中高生のクラブ活動などに支障をきたす。
③ 市は、今後年間2300万円と施設改修費に7億6000万円必要とし、市財政負担が増加するとされるが、10年間活用で一人当たり1回1000円程度の負担である。
しかし
① について、市内には屋内プールが平荘湖アクア交流館以外に公営・民営を含め7施設あり、また、隣接市には競技大会が開催できる公認プールもあることから、代替施設があるといえます。
② について、各学校にプールがあり以前は中学校で水泳大会が行われていました。今後は民間公認いずれかのプールで大会を開催できないか調整中です。
③ について、管理運営費の状況は以下の通りです。
市は、指定管理料として、毎年約6000万円を支出し、平成21年度から平成30年度までの10年間は、移譲時の県からの運営交付金を、毎年約2300万円充当し、約3700万円の負担でした。しかし、平成31年度以降は、全て市が負担することになります。
今後、安全に利用を継続するためには、大規模な改修が必要となり、総務省が示す更新単価により試算すると、改修に1平米あたり20万円かかるところ、当施設は3800平米あることから約7億6000万円となります。
しかしプールは水処理施設です。したがって現実には更に多くの費用がかかるものと見込まれます。
管理運営費及び減価償却費を受益者負担で賄うとした場合、現在の一人当たり約700円の負担では賄いきれず、一人あたり約2200円の利用料金が必要となります。これは民間施設より高額となります。仮に利用者が700円の負担で使用し続けるためには、一人一回利用するごとに、1500円市が負担することになります。これを市が負担するとなると当施設を利用しない市民との間で不公平が生じます。
④ 最後に少子高齢化、人口減少による税収の減少、道路・橋・上下水道等の老朽化した社会インフラの大規模更新時期が迫っているという日本国全体の大きな流れは、加古川市においても避けられません。また次世代への負担を可能な限り減らし明日に希望をもてる社会を創るためにも、社会は賢くコンパクト化・最適化していくことにより市民の幸福度を最大化する必要があります。
何かを手放さなくては、新しい試みに挑戦することはできません。
以上より、利用者の方々には大変申し訳ないですが、私は請願第18号に対して反対の立場
から態度表明をさせていただきます。
以上